当ページでは、評判の「Tumblr(タンブラー)」の使い方や特徴を初心者の方にもわかりやすく解説しています。主に海外の企業やブロガーに利用されているサービスでした。最近はやや人気に陰りが見えてきたように思います。特に国内での知名度はそれほど高くないと思います。それでもデザイン性の高さとコミュニティの強さから一定の評価を得ているサービスです。
おすすめ度 | 利用者数 | コミュニティ | 独自ドメイン | カスタマイズ | 広告非表示 | サーバー容量 |
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★☆☆ | ★☆☆ | ★★☆ | ◯ | ◯ | ◯ | 無制限 |
こんな方におすすめ!
- ポートフォリオを公開したいフリーランスの方
- メディアを中心としたブログを作成したいと考えている方
- 複数のブログを運営したいと考えている方
Tumblr(タンブラー)とは
Tumblr(タンブラー)とは、Automattic Inc.によって提供されているブログサービスです。Verizon Media Groupによって運営されていましたが、2019年8月12日にAutomattic Inc.による買収が実行(ITmedia NEWS, 2019)されました。Tumblrは、スキ!やリブログといった機能を有しておりユーザー同士での交流も行いやすいのが特徴です。
ブログサービスでありながらSNS的な要素を持つサービスだと言えます。テキストだけではなく、動画・画像・音声といったメディアコンテンツをアップロードすることもできます。新しいメディアの形ですね。なお、運営企業であるAutomattic Inc.は、CMSサービスのWordpress.comを運営にも携わっています。ブログサービスのプロフェッショナル集団です。
Tumblr(タンブラー)の特徴&選ぶ理由
デザイン性の高いテンプレートが豊富に用意されている
Tumblrでは、デザイン性の高いテンプレートが豊富に用意されています。プレミアムテーマ・無料テーマ・グリッド・ミニマリスト・マルチレイアウト・高画質といったジャンルごとに検索することができます。画像を魅せることを意識したテンプレートもあってWEBデザイナーやフォトグラファーなどのクリエイターの方のポートフォリオの作成にも最適です。
もちろんブログ向けのテンプレートもあります。テンプレートの変更自体は簡単でテンプレートを選択して保存するだけです。何度でも変更することができます。テンプレートについてカスタマイズの自由度も高く好みのデザインに変更することも可能です。もちろん知識が必要となります。
無料で広告を非表示にすることができる
無料で広告の非表示が可能です。ユーザーがよりあなたのコンテンツに集中しやすい状況を作り出すことができます。ホームページを閲覧していて目立つ広告があるとどうしてもそこに目がいってしまいますよね。サイト自体が重くなる原因ともなり得ます。最悪の場合ユーザーが離脱してしまうことになります。
デフォルトでは広告が表示される設定になっていますので、ブログの設定からブログ内広告を許可しないに変更するだけです。無料で利用できるブログサービスでは広告の表示が強制されてしまうものも多いです。Tumblrではその点ユーザーに配慮してくれていると考えて良いでしょう。長く使用するブログサービスとして魅力的です。
SNS要素が強く集客に有利な面がある
Tumblrには、スキ!・フォロー・リブログ・メッセージ・質問・ゲスト投稿といったSNS的な要素を持つ機能があります。他の記事についてスキ!をしたり、他のブログをフォローをすればあなたのダッシュボードにそれらのコンテンツが表示されるようになります。興味のあるコンテンツを容易に収集することが可能です。リブログを行えばあなたのブログに表示させることもできます。
Twitterとの連携機能もありユーザー同士のコミュニケーションが取りやすいプラットフォームだと思います。集客を検索エンジンに依存する場合ブログ立ち上げすぐでアクセスを集めることは難しいです。このようなSNS集客を活用すれば相乗効果を見込めます。アクセスがあるということでモチベーションアップにも繋がるでしょう。
画像や動画のアップロード容量に制限がない
Tumblrはアップロードの容量に制限がありません。画像や動画のアップロード容量に制限がないこともブログ運営において重要なことです。容量を気にすることなくたくさんの動画・画像・音声などをアップロードすることができます。
Tumblr自体もこのようなメディアとの相性がよく見せ方にもこだわりがあります。企業のブランド認知を高めるためにも有効でしょう。特にファッション・コスメ・自動車など動画や画像がアピールポイントになるジャンルで効果的です。
アプリから簡単に投稿ができる
iPhone及びAndroid用にそれぞれアプリが用意されています。アプリをインストールしておけばスマホからいつでも気軽にブログを更新したり、気になるコンテンツをリブログしたりできます。場所に制限されないのはメリットが大きいですね。外出先で気になるものがあればすぐにチェックすることができます。パソコン操作が苦手な方でも安心です。
アフィリエイトでの収益化に対応している
Tumblrは、ブログの収益化が行えるのも特徴となっています。アフィリエイト広告・アドセンス広告など主要な広告を活用すればいつでも収益化が行えます。アフィリエイトで知名度の高いA8・afi-b・アクセストレードなどのASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)を利用することができます。
アドセンス広告はGoogleの審査に通過すれば問題なく利用可能です。テキストがないブログの場合審査に通過できない可能性がありますので、まずはASPに登録して広告を掲載するところから始めてみると良いと思います。収益化がうまくできればブログ運営を続ける理由になります。他の広告に予算を投下することもできますね。
複数のブログ作成を行える
Tumblrでは複数のブログの作成に対応しています。最大10個のブログを立ち上げることが可能です。無料で利用できるのはメリットです。各ブログごとに管理者を設定できたり、非公開設定ができたりと使い分けることが可能です。企業のブランドあるいは事業ごとにブログを立ち上げるということができます。手間を掛けて複数のアカウントを取る必要もなく管理コストを抑えられます。
Tumblr(タンブラー)のデメリット
有料のテンプレートも多い
Tumblrは、基本的には無料で利用することができるブログサービスです。無料のテンプレートも豊富に用意されていて自分好みのデザインに仕上げることもできます。ただ、テンプレートのクオリティを見るとやはり有料のテンプレートの方が優れているように感じます。
人によっては率先して有料テンプレートを利用したくなるでしょう。ブログ運営にコストを掛けたくない方にとってはデメリットとなります。有料のテンプレートとは言っても買い切りで$19(2,000円)程度から購入することができます。ブログ運営に力を入れていくのであれば購入してみるのも悪くないと思います。
カスタマイズにはHTML/CSSの知識が必要になる
テンプレートのカスタマイズを個人で行うこともできます。WEBサイトのようにトップページを作成したり、細かいデザインを行ったりと自由度が高いです。ただし、HTML/CSSといったマークアップ言語の知識がないと対応ができません。ある程度使いこなせるようになるには相応の勉強時間が必要です。内製で対応できない場合は外部の企業に発注しなければならずコストが掛かります。
一時の勢いがなくなってきている
Tumblrについては一時の勢いがなくなっているというのは事実です。Automattic Inc.に買収された段階で全盛期を過ぎてしまっていました。これまでは一流企業がこぞって利用していたサービスです。しかし、今ではadidasはアカウントを削除してしまいましたし、日産やナイキも更新がされていません。
アカウントはあるものの更新を辞めてしまった企業アカウントが目立ちます。このことからやはり停滞期に入っていることは間違いないでしょう。PinterestやInstagramなど他のサービスに流れてしまっているように思います。利用者層が急増しているSNSサービスは豊富です。
カテゴリーでの分類ができない
投稿についてカテゴリーで分類ができないのはデメリットです。階層を作ってコンテンツを整理することができないということです。すべて1階層となってしまうので、全ての記事を同じ箱に入れることになりますのでユーザービリティが高いとは言えません。
うまく整理されている方がユーザーは読みやすいはずです。カテゴリーが利用できないので、内部リンクを使ってうまくユーザーを誘導してあげる必要があります。シンプルにブログの運営が行えるということで初心者の方でも使いやすいというメリットもあります。
ブログコンテンツのインポートに対応していない
他のブログサービスからのインポートには対応していません。他のブログからTumblrに移りたいと思っても気軽に移行できないのはデメリットですね。今後も機能改善が行われる可能性は低いでしょう。また、Tumblr自体国内で知名度があるわけではないので他のサービスに移行することもできません。手作業で移行作業を進めていく必要があります。
テキストより画像に重きを置いたサービス
Tumblrは、テキストよりも画像に重きを置いたサービスとなっています。一般的なブログサービスを考えているとやや使いづらさを感じるところもあります。例えば、Tumblerでは記事ごとに”続きを読む”を利用することができずブログのトップページが極端に長くなります。
短い文章だけであれば違和感はありませんが、文章が長くなるとユーザービリティが低下します。また、テキストエディタも使い勝手が良いとは言えません。やはり画像や動画などのメディアに力を入れていることがわかります。
一部英語表記のままとなっている
Tumblrは日本語で利用ができるサービスとなっています。しかしながら、一部のコンテンツについては英語表記のままです。テーマの編集画面などがそうですね。おそらく現在の状況を見る限り今後も変わることはないと思いますので、使いづらさを感じてしまうかもしれません。また、翻訳についてうまく対応できていない部分もあり理解しづらい箇所もありますね。日本語の解説サイトも少なく慣れるまで触り続ける必要があります。
Tumblr(タンブラー)の登録方法&簡単な使い方
- Tumblr(タンブラー)の公式サイトにアクセスをして”利用開始”をクリックする
- メールアドレス・パスワード・ユーザー名を入力して登録をクリックする
- 年齢を入力後利用規約を確認して”次へ”をクリックする
- 興味のあるジャンルをクリックして”Next”をクリックして次に進む
- ユーザー名・サイトのテーマ・広告・アフィリエイトリンク・言語について設定を変更する
- テンプレートを選択して”使用する”をクリックする
- テキスト・画像などのコンテンツを投稿してTumblrを始める
- Tumblr内を検索して興味のあるブログを探してフォローする
Tumblr(タンブラー)のサービスまとめ
サービス名 | Tumblr |
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運営企業 | Automattic Inc. |
サービス開始年 | 2007年 |
料金プラン | 無料 テンプレート一部有料 |
備考 | ブログとSNSの融合サービスだがやや下火 |
出典一覧
- WordPress.comの運営会社、TumblrをVerizon Mediaから買収(ITmedia NEWS, 2019)