当記事では、外部SEO対策の一つの施策だと考えられるサテライトサイトとは何か、そしてその役割とは何かについて解説しています。外部SEO対策を詳しく知りたいという方はぜひ参考にしてくださいね。
実際に行うかどうかは別で知識として知っておくだけでも価値があります。リンクを貼るという行為があるため外部SEO対策に分類していますが、考え方によっては内部SEO対策とも言えます。ただ、この分類自体はそれほど重要ではないでしょう。
サテライトサイトは、自作自演で発リンクを送ることになります。単純に自作自演だからNGということはありませんが、取り扱いの難しい施策となります。実際に行う際はデメリットやその仕組みについてしっかりと理解しておきましょう。
サテライトサイトとは?目的&役割はユーザーの利便性向上
サテライトサイトとは、自身の他サイトへのリンクを貼る(紹介する)自サイト群のことです。サテライト(衛星)と言われるのは、サイトの周りに衛星のように存在しているからです。発リンクを出していないとサイトは、サテライトサイトではなく普通のサイトと変わりません。
上記のイラストで言えば、サイト1・サイト2・サイト3・サテライトサイト1・サテライトサイト2は全て自サイトです。”サイト”と”サテライトサイト”との違いは、他の自サイトにリンクを送っているかどうかということです。つまり、サテライトサイト1もサイト1にリンクを貼らなければサイト4ということになります。
ここで注意しないといけないことは、サテライトサイト自体が他のサイトにリンクを送ることが目的に存在しているわけではないということです。サテライトサイトの運営においてユーザーの利便性を上げるために他の自サイトを紹介すると必要があるという前提で、あくまでも主役はサテライトサイト自体です。目的の差はあるものの結果的にサイト1は。2つのサイトから被リンクを獲得することができます。そういう意味で外部SEO対策に分類することも間違いではないでしょう。
サテライトサイトの活用例
具体的にどのようにサテライトサイトを活用するのかを紹介。ここで紹介しているものをベースに考えると失敗しないと思います。
コーポレートサイトから自社運営サイトへのリンク
一番オーソドックな方法がコーポレートサイトから自社運営サイトへのリンクを送ることですね。コーポレートサイトを訪れたユーザーに、企業としてどのようなWEBサービスを運営しているのかを示すことができます。
例えば、株式会社カカクコムは、自社サービスとして、「価格.com」、「食べログ」などを紹介しています。価格.comへのリンクを送ることを目的としているわけではなく、コーポレートサイトを訪れたユーザー(株主や就活中の方 etc.)に運営サービスを紹介するという目的があります。
関連性の高い他の自サイトへのリンク
意味のあるサイトへのリンクであればユーザービリティの向上に繋がります。狭い範囲を取り扱っているサイトからより広い範囲を取り扱っているサイトに送るというのが一般的です。例えば、肉料理に特化したレシピサイトを運営していたとします。ある程度運営をしたら軌道に乗ってきたからもう少し範囲を広げたいということで、総合レシピサイトを新しく立ち上げるというケースです。この場合肉料理特化サイトから総合レシピサイトへのリンクを貼るのは有効ですね。肉料理以外のレシピもチェックしたいという方は多いと想像できます。
また、相互リンクになっていることも多いですね。例えば、リクルートが運営する車関連サービスがわかりやすいと思います。中古車情報をまとめたポータルサイトである「カーセンサー」と、輸入車・外車などのプレミアムカー情報をまとめたポータルサイトである「CARSENSOR EDGE」と相互にリンクを貼っています。お互いがメインサイトでありながらサテライトサイトになっているということですね。
既存ブログからのリンク
意外とよくあるのが昔から運営したブログからリンクを貼るというパターンですね。アメブロやはてなブログなどで独自に運営していたサイトから新しく立ち上げるサービスへのリンクを貼るというのは良いですね。エステサロンのホームページと経営者ブログが別々の場合でもブログからエステサロンへのホームページにリンクを貼るのは自然ですね。
また、場合によってはエステサロンからブログにリンクを貼るのも良いかもしれません。ただし、これからビジネスを立ち上げるケースであれば別のドメインでサイトを立ち上げる必要はなく、ブログも同じドメインで運営するのがおすすめです。管理も楽になりますし、ブログ記事ならリンクも集めやすくそれがメインサイトに貢献します。
中古ドメインを使ったサテライトサイト作成はNG
中古ドメインを購入してリンクを当てる目的のためにサテライトサイトを運営するのは推奨しません。これは明らかにGoogleの規約違反ですね。中古ドメインとは、過去に誰かが運営していたサイトでリンクが集まっていることからドメインパワーが強いという特徴があります。
そのような強いドメインからリンクを獲得すれば順位アップに貢献するため活用している運営者もいます。サイト売買業者から購入することが可能です。しかしながら、ペナルティを受ける可能性が高くそこに手間を掛けるならメインサイトに注力するべきです。
参考:リンク プログラム -Search Console ヘルプ
PageRank や Google 検索結果でのサイトのランキングを操作することを目的としたリンクは、リンク プログラムの一部と見なされることがあり、Google のウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)への違反となる場合があります。これには、自分のサイトへのリンクを操作する行為も、自分のサイトからのリンクを操作する行為も含まれます。
GOogleの品質ガイドラインでリンクの考え方がまとめられています。重要なことはサイトランキングを操作するためにリンクを貼るのはNGだということです。つまり、上記で解説したサテライトサイトの活用例のようなランキング操作ではなく、ユーザービリティ向上のためのリンクであれば価値がありペナルティの対象とはならないと言えます。もちろん、そこはGoogle次第なので100%ペナルティを受ける可能性はないとは言い切れませんが、ほぼ大丈夫だと思います。
当記事のまとめ
当ページでは、サテライトサイトとは何かどのような役割があるのかについて解説しました。サテライトサイトとは、自身が運営する他のサイトにリンクを貼る自サイト群のことです。ユーザービリティの向上を目的に他のサイトにリンクを貼るのは価値があると言えます。関連性が高い場合は相互リンクとなることも多いです。
被リンクを得ることでサイトが検索に強くなることは否定しません。しかしながら、検索結果を良くする目的でサテライトサイトを運営することは推奨しません。コストも費用も掛かってしまいますし、ペナルティを受けるリスクも生じます。それよりもメインサイトのコンテンツを作ることに注力するべきでしょう。
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