当ページでは、評判の「Movable Type(ムーバブルタイプ)」の使い方や特徴を初心者の方にもわかりやすく解説しています。かつて国内でも多くのシェアがあったCMSです。今はWordpressに押され気味ですが、2019年時点で多くの大手サイトで活用されています。サポートが手厚いことでも定評があります。
Movable Type(ムーバブルタイプ)はこんな方におすすめ!
- 日本語でのサポートを受けたい方
- 複数人でのホームページ運用を考えている方
- ホームページ制作初心者の方
Movable Type(ムーバブルタイプ)の概要
Movable Type(ムーバブルタイプ)とは
Movable Typeは、シックス・アパートによって開発されています。2001年にアメリカカリフォルニア州で創業されました。日本では日本法人のシックスアパート株式会社がサポートを提供しています。2003年に日本法人が設立され爆発的にユーザー数を増やしました。特徴としては静的にコンテンツを生成します。メリットなどについて特徴の項目でまとめています。
同じCMSのWordpressとの比較【2019年】
Movable Type | Wordpress | |
---|---|---|
ユーザー数 | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ |
費用 | 有料(商用) | 無料 |
サポート | サポートあり | フォーラムのみ |
開発言語 | Perl | PHP |
データベース | MySQL | MySQL |
コンテンツ生成 | 静的・動的 | 動的 |
複数ブログ設置 | 対応 | 対応 |
サイト再構築 | 必要 | 不要 |
テーマ数 | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |
プラグイン数 | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ |
コンテンツ生成についても違いがあります。Movable Typeは静的生成が基本となっています。環境に依存することなく高速でのサイト表示が可能となります。Wordpressはこの点少し不利かもしれません。テーマ数及びプラグイン数についてはWordpressが圧倒しています。ユーザー数が多いことで開発する有志の方も多いです。
Movable Type(ムーバブルタイプ)を使っている大手企業/施設一覧
Movable Type(ムーバブルタイプ)の特徴&選ぶ理由
静的ファイルを生成するため表示速度が早い
WordPressとの違いでも触れましたが、Movable Typeでは静的ファイルを生成します。動的に生成するWordpressと比べて表示速度が早いというメリットがあります。静的ファイルではHTMLファイルがすでに生成されていてそれを読み込むだけだからです。動的生成では一度サーバーにアクセスをしてその都度生成する形になるためやや表示速度という点では不利になります。
複数ブログの運用に容易に行える
Movable Typeでは複数ブログの運用も簡単に行なえます。デフォルトで複数ブログの作成及び出力に対応しています。社長ブログとスタッフブログを作成してそれぞれホームページのトップページで表示させることが可能です。色々な使い方を考えることができますね。
開発元のサポートを受けられる
ソフトウェア版なら購入後1年間、クラウド版なら契約期間中は継続してテクニカルサポートを受けることができます。管理画面の操作方法や設定、インストール方法、エラー・動作不良の問題解決など困ったことがあればいつでも相談することが可能です。
また、定期的にイベントやセミナーが開催されています。Movable Typeの運用や活用方法について知る機会があります。様々な人と出会えるチャンスもあります。全国規模で開催されているため地方在住の方も安心です。
プラグインで機能の拡張を行うことができる
WordPressほどではないもののプラグインで簡単に機能拡張を行うことができます。フォーム作成プラグイン、予約サイト構築プラグイン、会員制サイト構築プラグイン、ワークフロープラグインなどがあります。現時点で必要なものは揃っていますが、今後それほどプラグインが増える見込みはないかもしれません。やはりユーザー数が増えないとこういったサービスが伸びにくくなってしまいます。
セキュリティ面で有利
Movable Typeはセキュリティ面が強固だと言われています。理由の一つが、自動でバージョンアップをしてくれることにあります。開発会社であるシックス・アパート株式会社が責任をもって対応してくれます。Wordpressの場合バージョンアップで不具合が発生してしまうこともありますのでなかなか思いきれないことがあります。ホームページ制作初心者の方も安心ですね。
また、Wordpressに比べてユーザー数が多くないことからハッカーに狙われにくいと言われています。サイトを改ざんされたり、スパムコメントが大量に付いたりということもありません。このような理由からセキュリティに強くなっています。
ワークフロー機能が標準搭載となっている
便利なワークフロー機能が搭載されています。記事公開について承認制にしたり、差分を見れたりと複数人での管理に適していると言えます。コメントを投稿することもできますので、作業の効率化を測ることができます。外部のライターさんやディレクターさんを抱えている場合にも重宝すると思います。
Movable Type(ムーバブルタイプ)のデメリット
ビジネス用途では有償ライセンスを購入する必要がある
個人の趣味ブログなど以外では基本的には有料ライセンスの購入が必要です。買い切りのソフトウェアでも90,000円の費用が掛かります。これは個人事業主の方やフリーランスの方にとってデメリットとなってしまうと思います。価格以上のメリットを見出せる方向けだと言えます。
WordPressに大きくシェアを奪われている
最近はWordpressに大きくシェアを奪われる形になっています。その要因として商用利用が有償という点が挙げられます。やはり有料だと利用する方が減ってしまうことは仕方がありません。利用ユーザーが少ないとセキュリティ面では有利な点がある一方でテンプレートやプラグインの作成が行われにくくなってしまうデメリットがあります。有料→ユーザー離れる→テンプレートやプラグインが増えない→ユーザー離れると負のスパイラルに陥ってしまいます。
レンタルサーバーで簡単インストールに対応していないことが多い
レンタルサーバーで簡単インストールに対応しているところがほとんどなくなってしまいました。少し前まではワンクリックでインストールできる仕様になっていましたが、今は手動でインストールする必要があります。初心者の方にとってはハードルが上がってしまうと思います。クラウド版ならすぐに利用することが可能です。
再構築作業に時間が掛かってしまう
Movable Typeでよく言われるデメリットとして再構築作業が遅いということです。サイトの規模が大きくなるとどうしても長くなってしまいがちです。サイトの更新を行ったり、設定の変更を実施した場合にサイトを再構築する必要があります。再構築をすることでHTMLファイルを出力してホームページが閲覧できる状態になります。
テンプレートの数がそれほど多くない
Movable Typeで選択できるテンプレートの数はそれほど多くありません。Wordpressの場合優れたデザインを持つテンプレートが多くあるため優位性が高いです。好みのデザインを作るには時間と費用が掛かってしまうことを理解しておく必要があります。
WEB制作会社で対応しているところが減っている
今はほとんどのホームページ制作会社でWordpressでのサイト構築が一般的になっています。Movable Typeでのホームページ制作を依頼したい場合は探すのに苦労してしまうかもしれません。大規模なカスタマイズをするときにも困ってしまうことになるでしょう。
Movable Type(ムーバブルタイプ)のサービスまとめ
サービス名 | Movable Type(ムーバブルタイプ) |
---|---|
運営企業 | シックス・アパート株式会社 |
サービス開始年 | 2001年 |
料金プラン |
・ソフトウェア版 90,000円/買い切り ・クラウド版 ・エンタープライズ向け ・for AWS |
備考 | 日本語でのサポートを受けられるCMS |
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