当ページでは、YMYL系のジャンルで考えるべきことをまとめています。一般的なジャンルとは異なるYMYLではより注意深くホームページ運用を行う必要があります。YMYL系ジャンルに携わっている方やこれから運用しようと考えている方向けの内容となっています。もし、すでにペナルティを受けて順位が下がってしまったという方も参考にしてみてください。
YMYLジャンルの意味とは?
YMYLとは、Your Money or Your Lifeの略で「人々の将来の幸福、健康、財政安定、あるいは安全に潜在的に影響を与える可能性のあるページやトピック」(General Guidelines 2019) のことです。このように重要性の高いトピックについては特にGoogleが注視しています。人々の影響に大きな影響を与えるこれらのジャンルでは特に高い品質が求められるのは当然だと思います。
YMYLジャンルの例
ジャンル | 具体例 |
---|---|
ニュース・新しいイベント | 国際イベント、ビジネス、政治、科学、技術など |
市民の権利・政治・法律 | 選挙や政党、公共機関、福祉サービス、法的問題など |
ファイナンス(金融) | 投資、税金、老後、ローン、銀行取引、保険に関する金融アドバイスや情報*1 |
ショッピング | 商品/サービスの購入やリサーチについての情報や関係するサービス*2 |
健康と安全 | 医療問題、薬、病院、緊急時への備え、行動の危険性についてのアドバイスや情報 |
集団 | 特定の集団についての情報やクレーム |
その他 | フィットネス、栄養、住宅情報、大学の選択、仕事の探索など |
*2 オンラインショッピングを促すウェブページが当てはまります。
必ずご自身で参照元の資料を読んでください。ここではわかりやすく日本語にしていますが、英語の方がその意味やニュアンスを理解しやすいです。
YMYLとE-A-Tの関係性
YMYLジャンルでペナルティを受けないためにE-A-Tと呼ばれる概念を理解しておくことが必要です。もちろん、ユーザーに役に立つ情報を提供していてユーザーを騙したりしないことが前提です。E-A-Tは、それぞれExpertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、そしてTrustworthiness(信頼性)のことを表しています。これらはどれか一つを満たしていればいいということではなく全てが密接に絡み合っています。
専門性とは、ウェブサイトがどのぐらいトピックに対して真摯に取組んでいるかということです。ユーザーの悩みを的確に解決に導いてくれるのが理想です。業界に長くいる方などであれば有利です。権威性とは、法律に関する情報に対する弁護士、医療問題に対する医師などが当てはまります。あるいは知名度の高い企業が書いたトピックなら権威性は担保されます。最後に、信頼性とはこれまでの経緯あるいは専門性・権威性などから信頼に値するサイトかどうかということです。
ただし、YMYLに関するトピックでもありふれた専門性を持つ可能性もありあます。つまり、ありふれた専門性が活かせる場面では必ずしもYMYLに関するトピックでペナルティを受けるわけではないということです。特定の病気を持つ人々に対するサポートページやフォーラムがこれに該当します。個人の経験をシェアすることはありふれた専門性の形ということです。
サイト運営者が実施すべきYMYL対策まとめ【2019年】
YMYLジャンルでペナルティを受けたあとでも受ける前の段階でも重要な対策をまとめています。YMYLジャンルのホームページを運用している方はぜひ参考にしてくださいね。
YMYL及びE-A-Tについての知識を身に付けておく
上記にまとめたYMYL及びE-A-Tに関して知識を身に付けておきましょう。YMYLジャンルとは何か、E-A-Tとの関係はどうなっているのか、どのようなホームページ制作を行っていけばいいのかを考え続けることは重要です。できればGoogleが作成した英語版の文章を読んでおくと良いですね。Googleが考えていること理想としていることを理解すれば、どのようなホームページを作っていけばいいのかイメージできると思います。
YMYLジャンルの専門家に執筆してもらう
もし、現在YMYLジャンルのホームページを運営していてご自身がそのジャンルの専門家ではないのであれば専門家に依頼して執筆してもらうか監修してもらうのが効果的です。ユーザーが信頼できる情報でないといけません。また、司法書士や社労士事務所を運営していて従業員(資格を保有していない)に専門的な記事を書いてもらう場合はあなた自信が監修をする必要があります。上記の動画でGoogleに勤めるJohnがそのような回答をしています。
対応できないならコンテンツの削除も検討する
YMYLに関連するトピックについてどうしても専門家に依頼できない場合は最悪の場合コンテンツの削除を行うことを検討しましょう。E-A-Tを満たせないコンテンツがあることはサイト運営にとってマイナスになってしまいます。それならコンテンツを削除する方が良いでしょう。もっともサイト全体がYMYLならコンテンツ削除=サイト消滅になってしまいます。
最後に-YMYLジャンルのアフィリエイトについて
YMYLジャンルのアフィリエイト運用はどんどん厳しくなっているのが現状です。脱毛系、美容系、サプリ系、不動産系はある程度フィルターが掛かっています。アフィリエイトサイトで上位表示させることは難しいでしょう。直近では2019年9月18日にも変動があり車買取、クレジットカード関連にまで訴求しています。サービスの公式サイトあるいはAmazonなどの大手ECサイトだけが残る未来もそう遠くないかもしれません。