当ページでは、ポータルサイトとECサイトの違いについてまとめています。これからWEBについて勉強していきたいと考えている方やもう一度定義について確認しておきたいという方が対象です。

ポータルサイトとECサイトは目的が異なる

ポータルサイトとECサイトは同じものだと考えられることがあります。比較的大きめのサイトになるという点では共通点があります。しかし、ポータルサイトとECサイトはその内容や目的が大きく異なっています。まずはポータルサイトとECサイトは異なったものであるという認識を持ってくださいね。具体例と合わせて詳しく解説します。

ポータルサイト

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ポータルサイトは、地域情報や施設情報などを整理して提供するサイトのことです。例えば、弊社で運営している「ワークスペースジャパン」も、ポータルサイトだと言えます。全国のコワーキングスペースやレンタルオフィスに関する情報を整理して紹介しているサイトとなります。

その他大手企業が運営するポータルサイトとしては、賃貸不動産の情報をまとめた「suumo」や中古車情報をまとめた「カーセンサー」などが有名ですね。身近なところにポータルサイトは多くあります。

ECサイト

amazontop画像引用:https://www.amazon.co.jp/

ECサイトは、商品を訪問者に直接販売することを目的とするサイトのことです。Amazon.co.jp、楽天市場、ユニクロ、アップルなどが挙げられます。ECサイトならではの機能として、カート機能・決済システム・受注管理システムなどが挙げられます。商品を販売するための機能が必要となります。

ポータルサイトとECサイトで異なるポイントまとめ

ポータルサイト ECサイト
制作費用 ★★☆☆☆ 高め 300万円~ ★★★★☆ 安め 100万円~
コンテンツの作りやすさ ★★★★★ 作りやすい ★★★☆☆ 標準
集客のしやすさ ★★★★★ しやすい ★★☆☆☆ 難しい
マネタイズの種類 ★★★★★ 豊富 ★☆☆☆☆ 限定的
リスクの低さ ★★★★☆ 低め ★☆☆☆☆ 高い

制作費用

制作費用は気になるポイントだと思います。制作費用の概算を出していますが、特にECサイトについては規模によって全く異なります。ECサイトでも個人事業として小さく行う場合であれば数十万円で対応できます。リーズナブルなECサイト用のサービスを活用すれば初心者の方でも簡単に実装できるからです。

ポータルサイトは最低でも100万円、相場は300万円となっています。これは検索システムを導入したり、WEBサイトのデザインを作ったりするのに掛かる費用を加えています。ポータルサイトは総じて規模が大きくなりがちなため相場は高めです。

コンテンツの作りやすさ

コンテンツの作りやすさではポータルサイトに軍配が上がります。特に不動産、車などの専門的な情報を取り扱うポータルサイトなら入れるべき情報コンテンツがはっきりとしています。また、関連した様々な情報を投入していきやすいです。不動産なら引っ越し情報を入れたり、家賃相場に関する情報を入れたりコンテンツを作りやすいです。

一方、ECサイトはどうしても商品情報が中心となります。入れるべきコンテンツは限定的です。Amazon.co.jpや楽天市場などを見ると商品情報が中心であることがわかります。

集客のしやすさ

コンテンツの作りやすさと合わせて集客のしやすさも比較します。集客の面でもポータルサイトが有利です。まず、役に立つ情報をまとめたサイトということでユーザーからの評価も上がりやすくSEO的にも有利です。

ワークスペースジャパンなら全国のコワーキングスペースの施設名で検索結果の上位に表示されたり、コワーキングスペース+地域名といった複合ワードでも上位に表示されたりすることがあります。施設に関係なくてもコンテンツを増やせば増やすほど露出が増える結果になります。

一方、ECサイトでは商品ページが中心となることからSEO対策が行いにくいという特性があります。Amazon.co.jpやユニクロのようにショップ名あるいはブランド名で認知されるように様々な施策を行う必要があります。TVCM、リスティング広告など予算を掛けて積極的に露出を増やさなければアクセスを増やしにくいです。

マネタイズの種類

マネタイズの方法についてECサイトはイメージしやすいと思います。それは商品を売ることです。一方、ポータルサイトには様々な方法があります。オリジナル商品を作ってECサイトのように商品を売ることもできますし、アフィリエイト広告・純広告・クリック広告などが挙げられます。サイトの特性にあった最適なマネタイズの方法を取ることができるのはメリットだと言えます。

リスク

リスクについても見ていきましょう。リスクとはサイトの運営ができなくなってしまうことを指しています。ポータルサイトで費用がかかるのは制作費用ぐらいです。制作費用さえ支払うことができればあとから大きな費用が掛かることは少ないです。大きなデザイン変更などを行う場合は費用が掛かりますが、収益化されてから対応すれば良いでしょう。

一方、ECサイトの場合リスクは高いです。まず、在庫を抱える必要がありますので、負債を抱えた状態となりますし在庫を置いておく場所も必要です。また、制作費用以外にも月々のメンテナンス費用が掛かることが多いです。決済システムの導入などでセキュリティ対策を行う必要があるからです。