当ページでは、歯科医院のホームページ作成例について解説しています。これからホームページを作りたいと考えている歯科医院の担当者の方やリニューアルを考えている担当者の方向けのコンテンツです。ホームページからの収益がうまくできていないと感じている方はぜひ参考にしてくださいね。基本的にはお金を掛けず手間を掛ければある程度の成果に繋がるでしょう。
たくさんある歯医者さんの中で選ばれる歯医者さんになる必要があります。そのためには患者さんが抱えている不安を和らげてあげる必要があります。歯医者さんに望んで通院したいと考える患者さんは少ないでしょう。虫歯治療の痛みに対する不安やお金が掛かってしまうことに対する不安などが挙げられます。
また、歯医者さんと言えば通院が長引いてしまうことに嫌気が差してしまうケースもあるでしょう。ホームページ上でこれらの悩みを少しでも和らげることができれば多くの患者さんが貴医院に興味を持ってくれるはずです。
ユーザーのお悩み例
- 歯の治療で痛い思いをするのではないか
- 何度も通わないといけないのではないか
- 矯正やインプラントを考えているから相談したい
差別化を意識したホームページ運用が重要
厚生労働省発表の医療施設動態調査(厚生労働省, 2021)によると、歯科医院の数は全国に68,488となっています。非常に多くの歯科医院が存在しているということです。コンビニの数が全国に55,889(日本フランチャイズチェーン協会, 2021)であることを考えるといかに歯科医院の数が多いのかということがわかります。
差別化を行わないと他の歯科医院に埋もれてしまうことになります。特に新しく経営を始めたばかりだとしっかりと考えないと集客に苦戦してしまうことになります。差別化できるポイントとしては、医院長の実績・治療方針・設備などが挙げられます。これらの強みをホームページ上でしっかり伝えられると良いですね。
時間がある時に同じエリアにある歯科医院のホームページを分析しておきましょう。トップページにどのようなコンテンツを配置しているのか、サイト全体のカラーはどのようになっているのかといった大枠から詳細ページのコンテンツについてもチェックしておくと良いですね。特にホームページの見せ方は参考になる部分だと思います。
歯科医院のホームページコンテンツ例
強み
他の歯科医院とは違う貴医院だけの強みをしっかりとアピールしたいですね。できるだけ痛みを減らすための治療を重視していたり、自由診療にも対応していたりと訴求できるポイントはあるはずです。患者さんの悩みを聞いた上で提案ができる環境にあるということも安心感を与えられます。過去にメディアで紹介されたことがあるのであればその情報をホームページに掲載しておくのも効果的です。
診療メニュー
どのような診療メニューがあるのかまとめておきましょう。虫歯治療・根管治療・親知らずの抜歯・歯の検診などの一般歯科だけではなく、ホワイトニング・矯正歯科・インプラント・審美歯科などすべて網羅しておくとより多くの患者さんに興味を持ってもらえるのではないかと思います。また、各メニューについて簡単に説明するのでは不十分です。
各治療メニューについて画像付きで詳しく解説しましょう。歯科医院のホームページを見ていると簡単にメニューが紹介されているだけで詳細がわからず不安は解消されません。他のクリニックがしていないからこそ力を入れるべきだと言えます。
クリニック紹介
クリニックの雰囲気がわかる写真を掲載したページを作成しましょう。受付・治療室・レントゲン室・面談室・外観など患者さんがよく目にするあるいは利用する場所についてはすべて写真を撮っておくと良いですね。清潔感のある雰囲気を伝えることが大切です。
事前に掃除しておけばなお良しです。使用している機材についても説明付きで掲載しておくと良いでしょう。合わせてどのようなコロナ対策を行っているのかを文章と写真で紹介しておくと安心して使用してもらえると思います。
スタッフ紹介
スタッフ紹介ページの重要なコンテンツの一つです。ほとんどの患者さんが事前にどのような人が先生なのかを確認しているでしょう。院長や歯科医師の場合は、顔写真・簡単な自己紹介・出身大学・取得資格・経歴などは必ず必要となります。歯科衛生士の方や受付の方もできる限り詳細な自己紹介ページがあると良いですね。すべてオープンにしているとそれだけで安心してもらえると思います。
採用情報
採用ページも必要なコンテンツとなります。患者さん向けではなく貴医院で働きたいと考えている方向けのコンテンツですが、充実させておけばそれだけでしっかりとした医院なのだなと判断できるでしょう。採用ページでは歯科医院の想いについて伝えることが大切です。
ここで働きたいと思ってもらえるようなコンテンツを意識して作りましょう。条件面だけではなく、資格取得応援など成長の機会が得られることがわかると応募してくれる方も増えるのではないかと想います。規模が大きくなればサブドメインなどで採用専用サイトを構築すると効果的です。
ブログ/コラム
ブログやコラムも集客に繋がるポイントです。歯科医院の場合は虫歯の種類(C1、C2など)、どうして歯医者は何度も通院しないといけないのか、ドックベストセメント治療とはなど多くの患者さんが気になるコラムを作成できると思います。
そういった記事を読んだ方が通院してくれる可能性もあります。また、リンクを獲得できればドメイン自体が強くなって上位表示されやすくなります。役立つ情報を提供できるのであれば活用しない手はありません。
記事の題材は無限大です。自社で作成するのが難しい場合は外注をして社内で内容を確認(編集)するという形でも良いでしょう。医療系なので間違った情報を提供してしまうのだけは避けなければいけません。
予約フォーム(お問い合わせ)
予約フォームには力を入れる必要があります。歯科医院の場合は純粋なお問い合わせよりもオンライン予約が多くなるのではないかと思います。予約フォームの構築には少し費用が掛かってしまいますが、ここは投資すべきポイントとなります。ちゃんとしたフォームがあればそれだけで集客に繋げやすくなるからです。
また、電話よりもフォームからの方が問い合わせをしやすいと感じる方も多いはずです。入力項目がシンプルにかつわかりやすくなるように意識しましょう。予約フォームで離脱されてしまっては意味がないので色々なフォームを作成してテストするのが重要です。予約フォームページでは予約から初診診療までの流れについて解説しておくと良いですね。
アクセス
歯科医院までのアクセス(交通案内)ページも作成します。Googleマップでの紹介だけではなくイラストなどで周りのお店などを含めてわかりやすく紹介できると良いと思います。エリアによっては駐車場の有無についての記載も必須です。動画で道順を解説するのも効果的です。初めての方でも気軽に来院できる工夫を行うことが大切です。
歯科医院集客のポイント
歯科医院の集客を考える上で押さえるべきポイントをまとめています。上から順に行いやすいものを紹介していますのでぜひ参考にしてくださいね。
チラシ
チラシ/ポスティングは営業の基本でしょう。特に地元密着型になりやすい歯科医院では効果的な方法の一つだと言えます。近隣の自宅やマンションに投函しておくと良いですね。院内のスタッフで時間をとることが難しければアルバイトや派遣社員の方に依頼することも可能です。チラシからの反響がわかるように特典を付けるのも良いでしょう。
Googleマイビジネス
Googleマイビジネスは、Googleが提供しているビジネスオーナー向けのサービスです。歯科医院についての情報を掲載することでGoogleの検索結果に表示されます。このGoogleマイビジネス経由で貴医院を知ったという方も増えるでしょう。Googleアカウントを作成すれば無料で始められるので必ず登録しておきたいですね。
提供サービス紹介や院内の雰囲気がわかる写真をアップロードしましょう。認知度が上がってくればレビューや口コミが集まります。よいレビューをもらえるように意識して運営していけば相乗効果を見込めます。
当ページでは、Googleマイビジネスの始め方とそのメリットについて解説しています。無料で始められるのでローカルビジネスの運営者は必ず活用しましょう。少し前よりは普及してきたとはいっても、まだまだ活用しているビジネスオー …
歯科医院向けのポータルサイト
歯科医院向けのポータルサイトの活用も効果的です。EPARK歯科・ドクターズファイルなどが該当します。これらのポータルサイトはGoogleからの評価も高く「歯医者 エリア」などで検索した時に上位に表示されます。ポータルサイトに掲載しておけばより多くのユーザーの目に留まることになります。登録自体は無料で行えるのでぜひ活用しましょう。場合によっては有料プランへの移行を検討しても良いと思います。
役所
役所などで広告を募集していることがあります。例えば、市役所のホームページへの掲載、ごみと資源物の分け方・出し方や図書貸出レシートへの広告掲載など様々です。お近くの市役所に問い合わせしてみると良いですね。
Youtube動画
やや敷居は高くなってしまうかもしれませんが、ホームページにアップするYoutube動画も活用できます。Youtube動画で歯科医院の施設内を紹介したり、治療方法や医院のコンセプトなどをわかりやすくまとめておくと良いですね。
出典一覧
- 医療施設動態調査(令和3年3月末概数)(厚生労働省, 2021)
- コンビニエンスストア統計調査月報2021年5月度(日本フランチャイズチェーン協会, 2021)